つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

先生/できしな~無理して笑わないで~

恋ツミ多恵ちゃんの”私じゃダメですか”

発言から連想するのはやっぱり

「先生!…好きになってもいいですか?」の

藤岡勇輔かなと。

 

*****ネタばれあります*****

でも実は私、この台詞が好きなんです。

 

「笑わないで。

 笑えないなら笑うことない。

 見てる方がつらい。」

引用:映画「先生!…好きになってもいいですか?」

 

弓道部員の藤岡。

違う高校に通う響を試合で見かけて

気になる存在に。

体育館工事のためしばらく響の高校の

弓道場で練習することになり、

ある日二人きりで話す時間が。

藤岡は響が先生に恋をしていることを

知っていた。

 

先生への恋心に悩む響にかけた言葉が

この言葉です。

 

先生への想いは諦めると

無理して笑顔を作る響への

精一杯のやさしさ。

 

言葉はぶっきらぼうで、

表情も乏しいけど、

余計に藤岡の切なさが滲みるなと。

 

自分の想いは一切告げずに、

ただ好きな子の背中を押す彼は

強いですね。

インターハイで好成績を残すのもわかる。

 

響も周りに気を遣う子だから、

相手に心配させないように

笑顔を見せてしまうんだよね。

 

無理して笑う姿って、痛々しい。

 

響の悲しみに寄り添ってくれる

藤岡のこの言葉は響にとって

きっと救いになったんだろうな。

 

この台詞を聞くと、

いつもつなげてしまうのが、

「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」の

桜井くん。

 

「ちゃんと言えてれば

 …そばにいて”大丈夫”

 って言えたのかな。

 無理して笑わないでいいよ。

 大丈夫って。」

引用:TBS「私結婚できないんじゃなくてしないんです」

 

彼は、想いを寄せているみやびが

第一志望の大学を落ちているのに、

笑顔で友人と接している姿を

廊下から見つめながら

この言葉をつぶやきます。

 

少し言葉を交わす程度の藤岡が

すっと言えた言葉が、

ずっと友だちとして一緒にいたはずの

桜井には言えない。

 

もし桜井がこの言葉を素直に言えてたら、

桜井の恋は違うものになっただろうな

って、いつも思う。

 

友だちだからこそ言えなかったのかな。

 

そこまで踏み込んだ言葉は、

せっかく安定している友だちとしての

距離感を狂わせてしまう。

それが怖かったのかもしれない。

 

桜井とみやびの恋は本当にもどかしくて、

お互いに相手のことを想いすぎて

すれ違ってしまうからたまらない。

 

好きな子には笑顔でいてほしいけど、

無理をしての笑顔はさせたくないなんて、

藤岡も桜井も優しすぎるんだよ。

 

こんな二人が刹那系男子に

分類されるなんて酷だわ。

 

この本物の優しさに気付いてくれる

運命の相手に巡り合ってほしいな。

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