相変わらず
ずっと浮かれ気分が続いております。
こういう日は、
なんだかとことんかっこいい
作品を語りたくなりました。
映画「弱虫ペダル」
健太郎くん自身も、
“めちゃくちゃかっこいいから”
と言っていた今泉くんです。
*****ネタばれあります*****
でも実は、
言葉語りしたくなるような台詞は
今泉くんよりも
キャプテンが言ってるのですわ。
あの落ち着いた低い声で
言われたらすべての言葉が
ズシンときます。
「がんばらなくていい。
一人で頑張る必要はない。」
引用:映画「弱虫ペダル」
本当にその通り。
別に自転車競技に関わらず、
何事でもそう。
一人で頑張ったって、
独りよがりになりがちだし、
視野も狭くなってしまう。
結局は、
期待していた結果が出ることは少ない。
でもこういう言葉って
ある程度人生経験を積んだ
大人の言葉なんだけど、
さらりと言ってのける金城先輩ってば。
さすがです。
実際に今泉には一人で背負ってしまって、
傷ついた過去がある。
金城も全国を目指す上で、
いろいろ経験しているからこそ
言える言葉なのかもしれない。
人は年齢と経験が
必ずしも比例するわけではないから。
そしてレース後半、
ライバルに囲まれた金城が今泉にかけた言葉。
「今泉、リミッターを外せ。
俺たちの思いをお前たちに託す」
引用:映画「弱虫ペダル」
これもすごいなって。
この試合に負ければ、自分たちは引退。
それでなくても、大切な試合。
自分の手で勝ち切りたいはず。
もし負けたとしても、
自分たちが出した結果であれば悔いはない。
それでもチームのことを考えて、
今泉を行かせた。
チームのためだけじゃなく、
今泉のこれからのことも考えて。
もしここで勝ちきれなかったら、
今後も今泉が自らの壁を
乗り越えられる可能性はかなり低い。
でも小野田坂道となら、
乗り越えられるかもしれない。
金城は賭けに出た。
その想いは今泉にも伝わっていたはず。
終盤、怪我している小野田の姿を見て、
一人で仕掛けるか迷う。
迷っただけでも大進歩。
以前の今泉であれば、迷うこともなく、
一人で仕掛けるはず。
でも今泉はさらに成長していた。
「小野田、俺にはお前の力が必要だ。
山頂までこのままいけるか?」
引用:映画「弱虫ペダル」
今泉が、”お前の力が必要“って言ったよ?
“このままいけるか?”って
相手に聞いたよ?
もちろん小野田が“行けない”なんて
言うはずもなく。
「どうしてそんなことを聞くんですか。
当たり前じゃないですか。
僕、約束したんです。
今泉くんをゴールまで届けるって。」
「十分!行くぞ、坂道―!!」
引用:映画「弱虫ペダル」
はい、鳥肌立ちました。
”小野田”呼びが”坂道”呼びになったところにも
心臓掴まれました。
爽快ですよね。
二人で並んで前を追う姿。
そして山頂を獲ったあと、
今泉がそのまま疾走していく姿。
ただその姿を見ているだけで涙が出る。
役者たちが体を張って
走り抜いているからこそ感じるリアリティ。
今の時代、
映像技術の発達は凄まじいけれど、
やっぱり人間が
現実空間で生み出すリアルに
敵うものはないと思う。
本物は本物なのです。
本物に勝るものなんて何もない。
そしてここで体を張って演じる役者たちは
まぎれもないホンモノ。