つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

コールドケース~心のゆらぎをあらわす瞳~

コールドケース~真実の扉~」

観たくなったら

近所のレンタルショップに行っては

借りていた作品。

知らぬ間にAmazon Prime入りしてました。

教えて頂いていつでも

有川くんに逢えるようになりました。

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出典:「コールドケース」インスタグラム

 

*****ネタばれあります*****

有川努は、名門高校に通う

エリート高校生

 

一見、他人を上から見がちな

自意識過剰の生意気思春期高校生かと

思いきや、実は心に傷を抱えた子ども

 

「何におびえているの?」

「女になにがわかる」

引用:ドラマ「コールドケース

この一言だけで性というものに

なにか引っかかりがあるんだなと

わかる

 

この言葉をぶつけた相手が

吉田羊さんなので

コーヒーが冷めないうちに」の世界に

ドはまりの身としては、

ちょっと感慨深いものも

 

本作ではどうみても子どもと大人なのに、

たった2年後には同じお店の常連さん

このわずかな期間の

伊藤健太郎の成長の急角度さは凄まじい

 

有川は生意気な態度を取るけれど、

それは自らを守る鎧の代わり

 

根は素直な温室育ちだから

信頼できるのではないかと感じた大人には

隠しごとができない

 

心のゆらぎが黙っていてもわかる

そのゆらぎを目だけで表現してしまう

 

目をあわせない

視線をおよがせる

ふいに目をあわせる

 

誰にでもできそうな演技のようにみえて

ひとつ間違えば嘘くさくなる仕草

それを自然にやりきってしまう

 

どの役でも目の演技が秀逸と感じる

伊藤健太郎だけれど

有川では特にそれを感じる

 

役者を始めて2年余りの頃かと思うと

これが才能なのかなと

 

そしてもうひとつ

 

取り調べの刑事に

奥さんとの性的な関係を

茶化して聞くシーン

 

その言葉にも性によって傷つき、

嫌悪感を抱いている内面が示される

 

嫌がらせのつもりでやっているけれど、

本音はそんなこと言いたいわけじゃない

でも言わずにはいられない

相手が怖いから

 

その心の内がにやけながらも口元でわかる

言葉を発しながら後悔しているよね

この独特な口元がとても好き

 

そして奥さんがすでに亡くなっていると

聞いた途端に表情を変える

 

人には言ってはいけない言葉がある

ということをちゃんとわかっている証

 

大切に育てられている存在なのに

たった一人のために歪められたことが

とても哀しい

 

子どもはいかなるときも

護られるべき存在

護られながら成長し大人となり

そして子どもを護る存在となる

それがあるべき連鎖

 

彼らに一生癒えない傷をつけた

大人は許せないけれど

彼らの気持ちに

寄り添おうとする大人たちと

彼らだけを犠牲にすることなく

逃げなかった大人の存在が救いかな

 

今日も現実世界で

大人の犠牲となった

子どものニュースが流れた

 

どうかすべての子どもたちが

健やかに育つことのできる

世界でありますように