つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

舞台「背信者」~劇場視点 第1号~

東京下北沢本多劇場で開幕した

舞台「背信者」

 

観劇してきました。

コロナ禍により舞台の幕を

上げることができない状況を打破しようと

配信による観劇を実現させたのが

ノーミーツさん。

 

背信者では、劇場での観劇と

配信による観劇の両方を実現させた。

まったく違った目線から魅せるとのことなので、

まずは配信も観ず、パンフレットも開かずの

まっさらな状態で

劇場で観劇したレポ&感想を。

 

3/4(土)昼公演 前方列

3/4(土)夜公演 後方列 

3/5(日)昼公演 後方列

の3公演を観せていただきました。

 

前方列では演者さんの熱力を

間近で感じることができて、

細かな表情まで確認できるので、良き。

でもどうしても中心で演じている人だけを

観てしまって、

脇で細かな演技をしている

演者さんに気付けない。

 

後方列は全体の状況を

把握することができるけれど、

伏線とかを探したいときや、

表情をがっつり捉えたいときは

双眼鏡でガン見してしまって

いつのまにかストーリーが

進んでしまっていることもしばしば。

舞台の双眼鏡はやっちゃダメですね。

 

やっぱり一長一短。

 

そして伊藤健太郎ファンとしては

できるだけ近くーという煩悩に

脳内が埋め尽くされているので、

前列を望んでしまうのですが。

 

でも本多劇場さんは後方でも

観やすい劇場だなと感じました。

前の人の頭も全く気にならないし。

 

贅沢を言えば、

後方列→前方列→後方列

がよかったな。

本多劇場入口の階段を上ると、右手に入口が。

入ると右手に

ファンクラブ特典の写真引き換えブースと

正面にパンフレット引換えブース。

 

初日はごった返していたらしいけれど、

土曜日は少し落ち着いた感じ。

 

ローチケでのパンフレット引き換え手続きを

終えた後で、

パンフレットの劇場販売のお知らせがあったので、

えーーとも思ったけれど、

そのおかげでブースは混雑せずスムーズに

受取れたのでよかったかなと。

 

初日に行った方から、

”劇場のトイレは混むよ”と教えて頂いていたので、

こちらのトイレは利用せず。

確かに開演前はかなりの列となっていたので、

情報がありがたかったです。

 

まだ開幕中だし、

主催者さん側からもSNSへの投稿は

大歓迎だけれどもネタバレしない程度で…

とのことなので、

ざっくりと。

 

伊藤健太郎演じるクスノキ

人類が積み上げてきた電子記録を

電子災害”ビッグクラック”によって

失われた世界で

ただただ真実を追い求める

ジャーナリスト。

 

事前ビジュアルの真剣な表情から見ても、

すごく陰に籠った一本気クソ真面目系の

キャラクターかと思っていたけれど、

登場シーンでは少し裏切られた感じ。

 

”真実を追い求める男”の物語で、

初日を観た方の感想では

”難しかった…”の声も多く、

ちょっと覚悟して観たけれど。。。

私はひじょーーーにおもしろかった。

 

たぶん好きなジャンルなんですね。

 

ものごとは一面からではなく、

多面的にみることによって、

変化する。

 

また見る人によってものごとの

捉え方は変わる。

 

こないだクリティカルシンキングについての

講義を受けたけれど、

そこにも繋がる感じがする。

 

重く難しいテーマを語るけれど、

ただ重いのではなく、

とっつきにくさを取り除くように

笑いを誘う素振りがいたるところに

散りばめられていて、

それでこの世界を

理解しやすくなっているように思う。

 

3公演観た感想としては、

公演を重ねるにつれて、アドリブも増え、

演者さんたちもそれを楽しんでいるように感じた。

 

そして客席の反応も回数を重ねるごとに

良くなっている気がする。

 

客席側も複数回観ている方もいて、

理解が深まっているから、

どんどん楽しめるようになっていると思う。

 

演者さん側が

”難しいテーマをできるだけわかりやすく…”

と語ることもあったけれど、

わざわざ”難しい”とは

言わなくてもいいんじゃないかなと。

 

そう言われると構えてしまうし、

素直に入ってきたかもしれない言葉に

壁ができることもあると思う。

 

健ラバさんたちは

人生経験を重ねている方も多いので、

こういうことを実体験として

気づいている人もいるのじゃないかな。

 

めちゃくちゃ綴りがいのある

作品だと思うし、

めっちゃ語りたいけれど、

今はまだガマン…。

 

散りばめられている伏線には

3回観ても気づけないことだらけだし、

配信ならでは視点も多いとのことで、

これから配信を観ると

また感じ方は違ってくるんでしょうね。

 

同じ人間が同じ作品を観ても、

感じ方はそのときによって違うはず。

 

舞台は複数回観ることが多いけれど、

マチソワでこんなに変わることもあるんだと

ちょっと驚きが。

これで千秋楽まで行ったら

どう変わっていくんだろう。

 

配信…すべての回が観たい…。

配信全部パックのお値打ち価格が

あればなぁ。