つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

第47回日本アカデミー賞

第47回日本アカデミー賞に行ってきました

1月25日 突然深夜に届いた

伊藤健太郎ファンクラブからのメール

 

こんな時間にどうしたんだろうと

アクセスしてみると

本人から

日本アカデミー賞

 優秀助演男優賞を受賞しました」

 

その瞬間、なんかもうねぇ。。。

言葉にならなかったです

 

日本アカデミー賞

レッドカーペットって

特別だと思っていて

ここを歩くには

すごい努力とチャンスが必要で

どれだけ歩きたいと願ったとて

なかなかたどり着くことは

できない場所

 

そう思っていたんです

 

だから去年の沖縄国際映画祭で

レッドカーペットを歩く彼が

見たくて沖縄に飛んだ思い出も

 

こんなに早く帰ってこれるとは

正直思ってもいなかった

 

そして次の瞬間

“どうやったらこの目で

   直接見れるんだろー”

と速攻で検索しておりました

 

チケットぴあで販売されると知り

友だちが一緒に

チケットを取ってくれたのですが

お値段はなかなかのもので…

S席5万円って

 

昔はディナー付きだったようだけど

今回は映画GIFTが4000円分

 

でもお金に換えられないものもある

 

清水の舞台から飛び降りるとは

このことです

 

まぁ、去年から

沖縄やら熊本やら東京やら

何回も清水から飛び降りては

満身創痍になって

でも彼の顔を見た途端に

完治するの繰り返しですがw

 

そしてもう一つのハードルが

セミフォーマル着用”

 

もう結婚式に参列したのなんて

いつのことやらで

セミフォーマルといえば

子どもの入学卒業式のスーツしかない

 

以前、参加された方の

ブログなどを漁ってみても

結婚式に参列するようなドレスと

 

さすがにもう自分の衣装にまで

お金をかける余裕はない

 

ひとまずツイードジャケットと

レースボレロとキラキラキャミと

ロングスカートと…

手持ちにある着れそうものを

全部まるごとスーツケースにIN

 

あとは会場の雰囲気で

考えることに

ネイルだけは

レッドカーペット仕様にしたけど

あとは誰も自分のことを

見ているわけでもないし

追い出されない程度なら

OKなはずと割り切り状態

 

そして当日を迎え会場へ

 

新幹線が1時間以上遅れるという

トラブルにはあったけれど

無事に到着

 

会場で着替える予定だったので

まずは更衣室へと

 

更衣室は会議室のような感じで

姿鏡が1枚でかつ土足なので

もし着付けを会場でされる予定だと

ちょっと厳しいかな

 

20人くらいいましたが

着替えるには

それが限界くらいの広さでした

 

その時点ですでに部屋は暑く

ジャケット予定だったのを

急遽レースボレロに変更

 

スーツや和服の方は

暑かったのではないかと

 

ちなみに水上くんは

扇子で結構パタパタ仰いでました

 

そして入口へと向かい

ここでは顔写真付き証明書での

身分確認が

 

これもチケット購入時に

通知されていたけど

ほんとにやるんだなぁ

 

これだとなかなか転売はできないし

多くのスターが集まる場所だから

セキュリティのためにも

身分確認はされるんでしょうね

 

開場10分後くらいに入りましたが

特に並ぶこともなく順調に入れました

 

そしてお土産も手渡されました

パンフレット

ミネラルウォーター

ハンドソープ

映画GIFTカード 4000円分

エコバッグ

 

このパンフレット…

最初いただいた袋の中には

入っておらず

“みんな持ってるけど

  どこでもらうんだろー”

とのんきに構えていたら

まさかの入れ忘れ!

 

健友さんにエコバックに

入っているはずと言われて

慌てて受付に戻って

取り替えてもらいました

 

貴重なパンフレットを

もらいそこねるとこやった(;'∀')

 

今年の座席図はこんな感じ

前年とはブロック配置が

変わっていたので

これも転売防止でしょうか

 

私はCブロックだったので

レッドカーペットは遠いかなぁと

思っていたけど

今年の配置では

めっちゃ近かった!

 

この場所にいれるだけで

満足と思っていたのに

いざ近いとなると

やっぱり嬉しいというのは

自分の欲深さが…

定番のここで写真撮影

写真スポットは2か所あって

列に並ぶとスタッフさんが

自分のスマホのシャッターを

押してくれます

 

一緒に行った健友さんとも

記念撮影ができて

良き記念になりました

 

そしていざ会場へと

大きな会場ではないけれど

やっぱり後方からは肉眼では

ちょっと厳しい感じ

 

でもスクリーンが3面あるので

もし双眼鏡を忘れても安心かと

 

それに後方だとレッドカーペットの

登場口が近い

ここから次から次へと

スターの方々が

現れ続ける状態に

最初からわかっていたのに

プチパニック

 

どこを見ていたらいいのか

わからん状態

 

でもさすがに

ここに健太郎くんの姿が

現れた瞬間は

時が止まりましたよ

 

“前みたいに

  先に歩いたらあかんよー”

って茶々を

心の中で思うことすら

とんでもない

 

”おめでとーーーーー”

ってお祭り気分で

見ているつもりだったのに

笑顔だけれど

緊張しているような

彼の表情に

こちらも緊張

 

彼自身も

本当に緊張していて

手が震えていたと

後日語っていました

 

いろいろなシーンで

彼だけでなく

他の俳優の方々の緊張も

伝わってくる空気感

 

映画人にとって

ここは本当に

特別な場所なんだと

 

レッドカーペットで

近くを通ったのは

ほんの一瞬だったけれど

 

やっぱりこの目で

見ることができて

雰囲気を感じることができて

 

この場所に来られてよかったと

心から思いました

 

優秀助演男優賞の時間も

20分くらいはあったので

その間はステージにいる彼を

見ることもできましたし

 

スピーチとトーク

すべて放送されたと思うので

ここでは割愛

 

そして幸いなことに円卓に座る

健太郎くんと水上くんが

見える場所だったのも

ありがたかったです

 

彼の後ろ斜め45度くらいを

チラチラ眺めていたけれど

彼はほとんど動くことなく

背筋をピンと伸ばして

まっすぐステージを見ていました

 

飲み物を口にするのを

見たのも1回だけ

(もっと飲んでいたとは思いますが)

 

円卓側の方が話すときは

スクリーンに映る姿ではなく

首を回して

その方本人の方を見ているのは

彼らしいなと

 

ただあまりにも

凛とした真摯な姿に

彼は今なにを

思っているんだろうと

勝手に

切なくなってしまう瞬間も…

 

彼がなにを考えているかなんて

わかるはずもないのですがね

 

でもこういう姿を

見ることができたのも

また良きです

 

とにかくこの場所に

帰ってきたことが

なによりうれしい

 

そして帰りも

レッドカーペットを

歩いてくれました

 

…ただ帰りも次から次へと

目の前を通るスターの皆様に

気を取られ…

 

もちろん目の前を通るときは

ガン見と拍手でしたが

通り過ぎた後の

彼の後ろ姿を

最後まで見ていることが

できませんでした

 

登場のときは着席まで

次のグループは

登場しなかったのに

退場では次から次へ状態

だったのです。。

 

それに阿部サダヲさんってば

レッドカーペット脇で

観客が出ないように跪いて座る

スタッフの男の子の

眠そうな表情に気づいたのか

その子にわざわざ声をかけに

行ったりするんですもん

 

大泉洋さんは

吉永小百合さんと

永野芽郁ちゃんと

両側で腕を組んでの

まさに両手に花状態

 

そりゃ目移りしますって(泣)

 

ふと気づいたときには

健太郎くんは退場口!

 

かろうじて丁寧にお辞儀をして

手を振る彼を見ることはできたけど

自分のミーハーさに反省です

 

だって目の前を

凄い人たちが通るんですもん…

 

改めてテレビ放送を観ていると

こんなにたくさんの俳優さんと

同じ場所にいたことが夢のよう

 

やっぱりあそこは夢の場所でした

 

一生縁のなかっただろう場所に

連れて行ってくれた

彼には感謝です

 

そしてホテルの部屋の壁には

まさかのこんな額が

 

”フェザー”

彼がずっとつけている

ネックレスのモチーフ

 

ここに来るべくして

来たんだわとまで

思えてしまった

お庭のライトアップも綺麗で

最高の時間を

過ごすことができました

 

4年前

話題賞のプレゼンターとして

レッドカーペットを歩いたとき

一緒だったのが

役所広司さんと安藤サクラさん

 

最優秀主演賞のお二人であり

常連のお二人です

 

このお二人と三人で歩いた彼も

きっと常連になるんだろうな

 

また次回も来られるように

アカデミー貯金始めます

 

ゆかりの場所巡り~コーヒーが冷めないうちに~横浜

最近の健太郎くんの活躍具合が凄まじく

必死で追いかける毎日。

ふと気づけばゆかりの地巡りの記録が

まったく残せていませんでした。

 

記憶を掘り起こしながらつれづれ。

 

ずっと行きたかった

コーヒーが冷めないうちに”の横浜を。

 

ここは2023年5月の

静かなるドンの渋谷HMVでのイベントに

参加するために東京日帰りした際に

行ってきました。

 

平日だったので、早朝出発もできず、

子どもたちを送り出してからの出発。

 

お昼前からのロケ地巡り開始です。

 

***猫の階段***

スタートはJR石川町駅から。

そこから10分ほど歩くと

コーヒーが冷めないうちにでは

しばしば出てくる階段があります。

 

車道のある道を歩いていると、

突然左手にこの階段が。

 

ずっとずっと行きたくてたまらなかった

憧れの場所だったので、

この光景を見た瞬間は鳥肌立ちました。

 

周りの景色も、

まさにフニクフニクラが

ありそうな町並み。

 

階段を上っていくと、

ありました。

 

新谷くんが猫ちゃんに声をかけていた場所です。

スキップのように軽やかに

新谷くんが下りてきた階段です。

ここにいた猫ちゃんに

声をかける仕草で

健太郎沼に堕ちました。

 

冷静に見ると、変顔とも思えるけど、

もうあの顔がかわいくてかわいくて。

 

そして本当に動物がかわいくて

たまらんのだなと。

お日和が良かったこともあるんだろうけど

本当にのどかな場所で

猫が日向ぼっこしてそうな場所でした。

新谷くんが軽やかに下りてきたときに

見えた風景がこれですね。

確かにスキップでもしたくなる

眺めです。

 

 

***赤ちゃんができたの階段***

猫としゃべっていた場所から

少し上るとここになります。

”赤ちゃんができた”

って聞いたときの新谷くんの反応。

。。。最高ですよね。満点。

大好きです。

 

ここでも新谷くんが見た風景を。

ロケ地に実際に行ったときの醍醐味は

映像に映っていない景色も

味わえることだなぁと。

 

 

***フニクフニクラの横の道***

フニクフニクラです。

横の階段を降りたところに

フニクフニクラのお店があります。

 

でも喫茶店はなくて

ここは映画マジック。

 

近くに神社もあってまた素敵な道でした。

 

 

***ふたまた道***

フニクフニクラからここまでは

外国人墓地の中を通ってきました。

 

歴史的建造物もあって

歴史好きな人間としては

目移りするものばかり。

 

時報に突然墓地の中で

”赤い靴”が流れたときは

ちょっとビックリしましたが。

 

このメロディはどうしても

物悲しくなってしまいます。

 

ここは新谷くんのシーンではないけど

行きたかった場所のひとつです。

惡の華では桐生のふたまた道でしたが、

ここもまた良きです。

 

沖縄のMVのふたまた道も

印象的でした。

 

なぜかふたまた道に惹かれます。

 

ここから少し歩くと元町駅に到着。

気持ちのいい横浜散歩ができました。

 

 

***彼氏いる?の商店街***

電車で横浜駅まで行って、

そこからさらに相鉄西横浜駅まで電車移動。

そしててくてく歩くと

ふじだな商店街に到着します。

 

平井さんのスナックで楽しんだ後

新谷くんが数ちゃんの腕を

引っ張った場所ですね。

ここはなかなか日帰り遠征の短い時間では

無理かなと思ったのですが、

やっぱり来たくて行っちゃいました。

おかげでお昼ご飯は抜きになりましたーww

でもランチタイムを飛ばしてでも

来てよかったです。

最近、商店街もシャッターが

閉まりっぱなしの場所も多いですが、

こちらの商店街は活気があって

まだまだ現役でした。

新谷くんから”彼氏いる?”って

聞かれてみたい。

 

このコースで横浜駅から

4時間くらいでした。

途中かなりのんびりの浸ったので、

もう少し短縮できるかもしれません。

 

ここから渋谷に行って、

静かなるドンイベントに参加して

そのまま帰るという弾丸遠征だったけど

ずっとずっと憧れていた場所を巡れて

大満足の一日でした。

 

PLANET KENJI ―プラネット・賢治―~アフタートークメモ~

いつも遠征に行くと

帰りの新幹線で

目に焼き付けた

健太郎くんの立ち振舞を

脳内プレビューしては

 

その記憶をスマホのメモに

ブワーッと書き連ねるのが

習慣です。

 

それでそのメモを元に

つれづれてます。

 

でも今回の遠征は

一日延泊したのと

ロケ地巡りを満喫した高揚感で

帰りの新幹線も健友さんと

しゃべり倒してしもうたー。

 

ふときづくとすでに1カ月近くが

経っておりました…。

 

でもこのままにしておくと

さらに記憶が薄れそうなので

覚えていることを書いてみます。

 

 

*****ネタばれあります*****

 

アフタートーク

ある程度の話の流れは

決まっていたようで

ロジャーさんの入り方は

1回目だけちょっと違ったけど

あとの3回は一緒な感じ。

 

でも何回聞いても面白いし

ロジャーさんの人柄が

一気に伝わってきます。

 

そのあと、

竹中直人さん、健太郎くん、

佐藤江梨子さんが

呼び込まれてアフタートーク開始。

 

今回4回とも

入らせていただいたのですが、

佐藤江梨子さんの話が毎回違う!

 

ロジャーさんの質問は

宮沢賢治をやってみてどうでしたか?」

そこからの話の広げ方を毎回変えていて

いろんなエピソードも交えて

本当にクレバーな方なんだと感じました。

 

しかも

宮沢賢治の作品は難しい」

「宮沢作品は2日の稽古でやるもんじゃない」

「次の作品が楽に感じる」

と語った後は、自分の話ではなく

ちゃんと竹中さんや健太郎くんに

振るんですよね。

こういう会話術を身に着けたいと

心から思います。

 

健太郎くんには

若い人たちにとっては

 宮沢賢治はダサいっていうイメージも

 あると思うけどどう感じた?」

という質問。

 

健太郎くんは

宮沢賢治というと

 小学校の授業で読んだ記憶

 くらいだけれど、今回改めて読んでみて

 本当に奥が深いなと感じましたと。」

 

配信のアフタートーク

ロジャーさんが

宮沢賢治の会話の言葉は素晴らしい」

というところから

普通の日本語とは少し違う話から

「宇宙語みたい」

というところの流れが

ちょっと切れた感じになったと

思うのですが。。

 

これはこの日の1回目のアフタートーク

佐藤さんから健太郎くんと竹中さんに

「宇宙語でしゃべってみてください」

っていう振りがあったんです。

 

その瞬間

「そんな話きいてないよーーーー」

って言いながら

椅子に横向きに座って

ひじ掛けに足をかけて

バタバタする仕草が

もうめっちゃくちゃ

かわゆーてかわゆーて。

 

完全にお父さんたちと

お姉ちゃんに囲まれた

年下くんでした。

 

竹中さんは見事な宇宙語で

しゃべられて流石でしたが

健太郎くんはそのまま逃げ切りました。

 

ロジャーさんもこのくだりが

面白かったようで

2回目のアフタートークでも

やりたかったようなのですが、

「宇宙語」

と言い始めた瞬間

佐藤さんに目と仕草で

「その話はダメ」

っていなされてました。

 

健太郎くんも

「それはやめときましょ」って

ロジャーさんに仕草で伝えていて、

その二人の姿は配信では

映ってなかったのが、

ちょっと残念。

 

はい、この話を残したくて

今回書いてます。

 

宮沢賢治の言葉の不思議さは

前々から感じていたのですが、

これが宮沢賢治の作品は自主出版で

編集者の手が入っていないから

宮沢賢治の声がそのまま届いていると。

 

その話を聞いて納得でした。

 

でも台本のミスプリントで

本当は

「走り出した」

っていう台詞が

「走り出したの」

と書かれていて

健太郎くんがそのまま読んでいて

かわいかったと

竹中さんが話してくれました。

 

健太郎くんは

「指摘してもし正しい言葉だったら

    恥ずかしいし

    宮沢作品だから

    こういう言い回しもあるのかな」

と思ってミスプリを

そのまま読んでいたそうです。

 

そりゃ台本に

「走り出したの」

って書いてたら

そのまま読んじゃいますよねw

 

そして”かわいい”と言われて

がははと笑っちゃう健太郎くんも

やっぱりかわいい。

 

宮沢作品の言葉は難しく

ちょこちょこ間違いもあったそうで

健太郎くんからスタッフさんへの文句。

 

「台本売らないでくれ」ってww

 

ミスがばれちゃうですって。

 

大丈夫…

そんな一言一句まで覚えきれてないから。

配信期間に台本と見比べながら

観るのもありだったけど

その余力はなかった…。

 

それにしても

この台本を買うのは大変でした。

 

初日1回目は発売開始数分で売り切れ。

その情報を聞いて2回目公演では

開場の40分前くらいから並んでみたら

雪は降ってくるわ寒いわ状態。

 

それでも手に入らず

2日目の1回目公演。

スタッフさんから2日目の方が

多く用意しているとの連絡もあり、

おそらく欲しい方の

手には入ったのではないかと。

2日目も開場前からは並んだけれど。

 

きっと一日で増刷されたんですよね。

本当にありがたい対応でした。

 

でも売れ残ったら

大変だなと思っていましたが

健太郎くんの口からも”完売”と。

増刷部数の読み完璧でしたね。

 

ただ初日しか来られない方も

たくさんいらっしゃるし

配信参加のみの方もいるので

できればネット販売もしてほしかったなぁ。

 

それにしても本当に覚えてない。。

初日のアフタートーク

ロジャーさんと竹中さんが

”さる年”という話で盛り上がっていて

私の中では竹中さんは

豊臣秀吉のイメージが強かったから

「やっぱりサルなんだぁ」

と思ったら、

その数日後、竹中さんが

また秀吉役をされるという報道が出たので、

ロジャーさんもこれを知っていたのかなと。

 

他の回のアフタートークでも

佐藤さんは賞味期限切れのものを

手を出す健太郎くんに

「そういう時代を生きていたんだろうけど」

と敬礼させてくれたりと

みなさんお忙しいのに共演者の

他の仕事についてもちゃんと知っているのが

チームの良さを感じました。

 

健太郎くんの生敬礼を見せていただけたのは

佐藤さんに感謝です。

 

あとロジャーさんが

佐藤さんの名前をど忘れして

幕の向こうから「佐藤江梨子!」って

ご本人が叫んでいたのもおもしろかったです。

 

アフタートーク初日の健太郎くんの衣装は

パンフレットで稽古中に来ていたものと同じでした。

緑のスニーカーがまた似合ってました。

 

アフタートークだけでも4回で約2時間。

いろんな話を聞いたはずなのに

ほんとに記憶に残ってないのです。。

 

脳内カメラが欲しいです。

 

*****いただいたお話*****

もし他のエピソードあったら

教えてくださーいと

ツイートしたところ

教えていただいたお話が。

 

稽古場のトイレが

男女隣どうしでしかも壁が薄い!

サトエリさんが入ってると隣から

竹中さんの口笛が聞こえてきて

トイレしながら口笛吹くと

あんないい声になれるのかと

最近口笛を吹いてるそうです。

 

そしてその話の流れで

健太郎くんは

「便座めっちゃ冷たかったですよね!

    座るたびに“冷たっ‼”ってなりました」

って振りつきで竹中さんに語る仕草が

またかわいい。

 

そしてちゃんと座ってしてるのねと

変なところに感心しちゃいました。

お掃除する側としては

座ってしてもらうのと立ってるのとでは

汚れ方が違うので〜♫

 

綺麗好きな健太郎くんなら

当たり前かもしれませんが。

 

とお話追加でしたー。

こうやって教えていただけると

ありがたいですm(_ _)m

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら~汐見夏衛先生ティーチイン~

”あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら”

の原作者の汐見夏衛先生の

ティーチインに伺ってきました。

 

健太郎くんはいないけど

原作もとても好きなので

先生のお話を聞きたくて

名古屋までのプチ遠征です。

 

 

まずは

映画「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら」

の本編上映から。

 

何がびっくりしたって

めちゃくちゃ静かでした。

ちょっとジュースを飲みたくても

物音ひとつ立てたらダメじゃないかと

思うくらいの静けさ。

 

映画あの花は大好きで

何回も行っていますが

大ヒット映画だけに

いつもお客さまがいっぱい。

 

それは良いことだとは思うのですが

その中にはスマホを光らせたり

物音を立てたりする方も。。

 

いろんな見方はあるので

仕方ないかもなのですが

せっかくの心に沁み入る映画なので

もう少し空いてきたら

レイトショーとかの

静かな環境で観たいと思っていました。

 

今日はもちろんほぼ満席状態。

 

でもほんとに静かだったんです!

これだけの人がいるのに

その静けさが不思議なくらい。

 

本当に作品を愛している方々が

集まっているんだなぁと思いました。

 

もちろん作品本編は

何回観ても

やっぱり泣けます。

 

その感動も冷めやらない中

汐見先生が登壇されました。

 

司会は配給元の松竹の広報の方。

神戸の舞台挨拶でもこの方だったと

思うのですが、お話が上手!

 

話の拾い方も広げ方も

プロの司会の方と遜色ないと思います。

 

ティーチインの内容は

いつものごとく記憶のみの内容なので

ニュアンスで。。

 

今日の時点で

映画の興行収入は36億

原作本は117万部の売り上げとのこと。

大ヒットですよね。

 

Q:

最後の夜の百合の丘から

シーンが変わるまでの無言の間が

少し長すぎるように感じていて

何か話していると思うのですが

この間に二人が何か話をしているとしたら

先生はどういう台詞を当てますか?

 

A:

最初から難しい質問ですねー。

元の脚本ではもう少しいろいろな台詞が

あったそうなのですが、

監督と役者二人の間で

ここは無言でという結論になったようです。

でもきっと”ありがとう”と

伝えていたと思います。

この後突然、お皿の割れる音に

毎回ビクッとしてしまいます。

 

 

 

確かに少し不自然な間ですよね。

ここは観客に

ゆだねられているんだろうなって

思っていました。

 

彰の覚悟や思いがわかっていても

”一緒に逃げよう”と伝える百合と

心の底では

きっとそういう未来を望んでいる

彰の切なさに

言葉はいらないというのは

わかる気がします。

 

お皿の割れる音で

場面が切り替わる…

大好きです。

 

 

Q:

原作には彰の最期の姿も描かれて、

そのシーンが大好きなのですが、

映画では映像にはしにくかったのか

描かれていませんでしたよね。

原作にはあったけれど映画にはなくて

でもできれば映画に入れてほしかった

というシーンはありますか?

 

A:

映画は好きですが詳しいわけではなく

どのシーンが映像にすると

良いというのはわからないので

映像のことは

プロの方にお任せしたほうが

良いと思っています。

 

どのシーン。。。どうだろー。

実は彰の最期のシーンは

無料の携帯小説のときには

なかったんです。

 

でも書籍化するにあたって

お金を出して

買ってくださる方のために

書き足したのが

彰の最期だったんです。

 

 

 

単行本に入っている

2年後の鶴さんと千代ちゃんのお話も

単行本を買った方への

感謝の気持ちなのでしょうか。

 

あーー、このあたりの先生の答えが

うまくまとめられません。。

でも私も原作の彰の最期が

すごく好きなので

この質問は「来たー!」

って感じでした。

 

映画の終わり方は美しかったけれど

彰そのものが語られる最期も

彰らしくて映像として

観たかったなとも思っていたので。

 

司会の方が

「原作者の方も

 いろいろいらっしゃるのですが

 汐見先生は

 ”すべてお任せします”

 と言ってくださいました。」

と。

 

この汐見先生の姿勢って凄いなと。

 

作家さんにとって自分の作品は

わが子みたいなものだと思っていて

 

”映画化するにあたっては

 映画制作を本職とする方々を

 全面的に信頼してお任せします”

 

って

なかなかできないと思うんですよね。

 

この先生の

映画制作者さんたちへの

信頼感があってこそ

こんな素晴らしい映画に

なったのではないかと

感じました。

 

 

Q:

なぜ百合の花だったのですか?

 

A:

その時代にあった名前とかを

調べたりしました。

偶然にも祖母の名前も”百合”だったので。

 

 

 

このあたりもちゃんと書けない。。

 

このあたりから

石丸さんの質問がないなと

思い始め

手を挙げようかと迷い始めて

ちょっと気もそぞろ。。

なんてもったいないことを

してしまったのかと。

 

どの話の流れだったのか

混乱しているのですが、

福山雅治さんのお話も。

 

(先生)

対談のときは緊張しすぎて

ほとんど覚えてないくらいです。

会いたいと言っていただけたことが

うれしかったです。

 

でも途中すごく喉が乾燥して

咳が止まらなくなってしまったのですが

「いいのど飴ありますよ」

と言ってくださいました。

「もったいなさすぎていただけません」

とお断りしてしまったのですが。。

 

今LIVE映画やっていて

私も観に行ったのですが

すごく良いのでぜひ

みなさんも観てください!

 

(司会さん)

観に行ってくださったんですね。

「想望」の初披露のライブです。

弊社が配給していますので

ぜひともよろしくお願いします!

 

(先生)

年末のライブにもご招待いただいて

伺ったのですが

本当に観客の方すべてに気を回されていて

すごいなと思いました。

 

 

 

福山さんのお話については

深い話もあったのですが

きっとこのあたりは公式さんが

ちゃんと伝えてくれそうなので割愛します。

ニュアンスで語っていいことでは

ないように思うので。

 

 

Q:

生まれ変わったらということが作中でも

よく語られていますが

もし今の世界に

彰と百合が生まれ変わったら

どんな出会いになると思いますか?

 

A:

彰はきっと生まれ変わっても

まずは周囲のことを考える男の子だろうし

百合はそんなことは考えず

心のままに本音で語っていると思います。

ずっと二人一緒に過ごせればいいと

思います。

 

 

 

この質問が出たとき

”この方は原作とか

  続編は読んでないのかな?”

と思ったのですが

先生がそんなことはおくびにも出さず

明るく茶目っ気たっぷりに

回答されているのも素敵でした。

 

結局最後まで

石丸についての質問は出ず。。

そして私も手を挙げることはできず。。

 

もし手を挙げることができて

当ててもらっていたら

聞きたかったこと。

 

「石丸さんと千代ちゃんのカップルが

 大好きなのですが

 原作ではあまり描かれていなくて

 先生が語る

    石丸さんと千代ちゃんの姿も

 感じてみたいです。

 スピンオフとかの構想は

    ありますでしょうか?」

 

帰ってきてから手を挙げれなかったことを

激しく後悔中。

なんだか毎回こんなことをしている気がします。

 

”やらずに後悔するならやって後悔せよ”

がモットーなのに

健活に関してはまだまだです。

 

でも汐見先生にサインもいただいて

直接お話もできたので大満足には

変わりなく。

 

 

そしてちゃっかり名古屋めしも堪能♪

 

 

ますます汐見先生もあの花も

大好きになった週末でした。

 

PLANET KENJI-プラネット・賢治-

プラネット賢治。

宮沢賢治作品の朗読劇

 

舞台鑑賞は大好き。

でもストレートプレイよりも

ミュージカル派。

音楽劇が一番好き。

なタイプにとっては、

朗読劇はちょっと退屈かもと。。

 

でも伊藤健太郎さん、竹中直人さん、

佐藤江梨子さんとなると

声の良さと演技のすばらしさは

絶対的のものであることは

間違いなし。

 

逆に声が良すぎて

眠りの世界に誘われる

危険性の方が高いような気もするけど。

 

そして私は宮沢賢治作品を

ほとんど読んだことがない。

 

そしてそして予習は嫌い。

まっさらな状態で観るのが好き。

 

と、かつてない状況にて

観劇してきました。

 

 

まぁ、わかってはいましたが。。

彼らの世界に引き込まれました。

 

退屈とか眠たくなりそうなんて、

一切なく、

75分の上演時間があっという間。

(75分は短いけど。。)

 

*****ネタバレあります*****

 

舞台は銀河鉄道の夜イメージ。

濃紺の世界。

流れる調べはチェロの調べ。

 

舞台は電車の中だけれど、

背後には三角のタワーのようなものが。

段差が作られ、その上や下に3脚の椅子。

 

朗読だから椅子に座りっぱなし、

出ずっぱりなのかと思いきや、

竹中さんと佐藤さんは出たり入ったり。

 

朗読をする場所も

椅子だったり立ったままだったり

階段に腰を掛けたりとさまざま。

 

物語の中の一部として

朗読があるのですね。

 

朗読劇は初めてで

他の演目を知らないのですが、

こんなものなのでしょうか。

 

以前ANN0の配信でやった

「虹男」も確か”朗読劇”と

名打たれていたと思うのですが、

またそれとも違いますね。

 

朗読される作品は5つ。

 

雨ニモマケズ

よだかの星

注文の多い料理店

オツベルと象

「インドラの網」

 

「インドラの網」以外は

読んだ覚えのある作品。

 

普通に童話として、

その事象だけを

受け止めていたけれど

朗読劇となると

なぜこんなに深みを感じるんでしょう。

 

年齢のせいかもとか

宮沢賢治作品だからとか

声や読み方に読み手の思いが

乗っているからとか

 

いろいろな理由があるけれど、

とにかくその作品の中に意味を求めて

聞きながらも考え込んでしまいました。

 

何か深い意味があるはずと

意味を求めながら聞いていることに

 

我ながら

”嫌な先入観だな”

とも思ったのですが。

 

でも深いんです。

そして余韻が残るのです。

 

竹中直人

雨ニモマケズ

”そういうものに私はなりたい”

 

佐藤江梨子

よだかの星

”灼けて死んでもかまいません”

 

伊藤健太郎

オツベルと象

”苦しいです。サンタマリア”

 

ぞくっとする瞬間。

 

紡がれる作品の中で

ふと挟み込まれる

一言の言葉のささやきに

心がつかまれてしまうのです。

 

これは黙読では

わからない感覚ではないかと。

 

それにしても

「インドラの網」は

4回聞いてもやっぱりわからなかった。

 

生と死のはざまの世界を

語っているのかなと考えつつ

宮沢賢治はこの作品で

子どもたちに何を伝えたかったのだろうかと。

 

そしてロジャーさんはなぜこの作品を

選んだのだろうかと。

 

宮沢賢治初心者には

難しい作品だけれど、

そのせいか宮沢賢治の世界観には

少し触れることができたような気がする。

 

あんまり意味がわからないからこそ

その世界に浸りこめる感覚が

回を重ねるごとに増してきて

意味はわからないんだけれど

なんかわかるという感じ。

 

伝わる日本語になってないですね。

でもそんな感じです。

 

途中、

「いつ青年は頭を打ったんだ?」

とか

「なぜ突然”伊藤健太郎”なんだ?」

とか

ちょっと話の流れが唐突で

繋がっていないところが

ある気がしたのですが、

グッズとして販売されていた

台本を読んでいろいろと納得。

 

結構割愛されていました。。

 

当初、公式SNSの発表では

公演時間が135分だったところが、

75分に変更されていたのは、

こういうことだったのでしょうか。

 

んーーーーー。。

もったいない。。

 

さまざまな事情はあるかとは思いますが、

台本丸ごとやってほしかったーーー。

 

 

といいつつも、

この作品の世界の時間と空間が

与えてくれる心地よさは

ずっと浸っていたいくらいに大満足でした。

 

このフラットな時間を過ごした後の

アフタートークとのギャップたるわ。

 

楽しかったですね。

 

ロジャーさんの入りには

だんだんツッコミたくなるし、

サトエリさんのクレバーさは見事でした。

毎回、振る話を変えてくるところが凄い。

 

そして竹中さんはどんな話でも

綺麗に拾って広げていく。

 

さすがすぎますね。

 

健太郎くんもトークは上手だと思いますが

またまたお勉強になるところが

多かったのではないでしょうか。

 

そんな中でかわいい姿を見せてくれるところは

さすがファンが求めているところを

わかってくれていますよね。

 

また彼らに銀河鉄道の世界に

連れて行ってほしいです。

 

次はもう少しちゃんと理解しようと

今さらですが、

銀河鉄道の夜」の文庫本を

買ってきました。

 

竹中さんに

「予習はしてきましたか?」

と聞かれたとき、

 

”この作品には予習は必要でしたよねー”

 

と心の中で呟いておりました。

 

次の発車をお待ちしております。

 

 

 

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら~3杯目~

 

石丸さんと千代ちゃん

もういろいろと語りたいような…

 

でもみなさま

それぞれの思い入れが強いので

語るに落ちてしまうような。。

 

 

でもやっぱり語りたい二人なのです。

 

*****ネタばれあります*****

 

石丸と千代の出会いは切ない。

 

出会ったときから

すぐに永遠の別れが来ることは

わかっていたから。

 

わずか1か月の邂逅。

 

二人が言葉を交わすシーンも少ない。

 

でもなぜか二人が

惹かれあっていることがわかる。

 

きっと千代ちゃんが

心から嬉しそうに

石丸さんのことを話すからかな。

 

そして石丸さんが千代ちゃんを

愛おしげに見つめるからだろうな。

 

千代ちゃんはほんとにかわいい。

 

おとなしそうに見えるけど

自分の気持ちにまっすぐで

正直にふるまえる子。

 

そうじゃなかったら

石丸さんに胸の刺繍を

見せたりできないもの。

 

だからこそ

千代ちゃんの気持ちは

石丸にまっすぐに届いてる。

 

劇中には描かれていないけれど

基地にお世話に行ったとき

二人の時間もあったと思う。

 

石丸は

“ありがとう”って

優しく微笑んだんだろうな。

 

基地での野球の応援。

二人で交わしただろう

言葉も聞きたかった。

 

彰と百合みたいに

二人でお出かけしてたりして。

 

石丸なら千代ちゃんを

どこに連れて行ってあげるのかな…

とか

考え始めたらキリがない。

 

二人がいつも笑顔だから

しあわせな時間のことばかり

想像してしまう。

 

でもそれは二人の強さの証。

それはみんなわかっている。

 

辛い運命が待ち受けているからこそ

今だけは彼に笑顔を見ていてほしい。

 

旅立つものは

自分の笑顔だけを覚えていてほしい。

 

相手を想うその気持ちが

二人を笑顔にする。

 

もう書きながら泣きそう。

 

出撃が決まった日。

 

千代ちゃんが

鶴屋食堂に入ってきた表情だけで

すべてを察することができる。

 

それだけ千代ちゃんは

笑顔をがんばってきたんだね。

 

その日がくることはわかっていた。

石丸の覚悟も知っている。

 

それでも

その日は来てほしくなかった。

 

最後の宴の夜。

 

帰り際、石丸は優しく声を張る。

 

「千代ちゃーん、行っちゃうぞー。」

 

この一言で涙腺崩壊。

 

宴の間

千代が奥にいるのはわかっていた。

でも姿を見せない。

 

きっと石丸は

千代が姿を見せるのを

ずっと待っていたんだろう。

 

楽し気に笑い、歌いながらも

心は千代を待っていたと思う。

 

帰る間際となっても現れない千代に

たまらず声をあげた。

 

最後に一目、顔が見たい。

言葉を交わしたい。

 

その声のかけ方も

また石丸らしくてたまらない。

 

それでも出てこない千代。

 

あきらめたようにふと笑い

千代がいるだろう場所に背を向ける。

 

石丸はこうやって

笑って

いろんなものを

あきらめてきたのかと思うと

心が締め付けられる。

 

でも千代ちゃんは

ちゃんと出てきてくれましたね。

 

素敵な贈り物と共に。

 

千代ちゃん人形。

チビ千代ちゃん。

 

「お前、一緒に行くか?」

とチビ千代ちゃんに声をかけて

 

石丸らしい腹話術で

「うん、石丸さんと一緒に行くー」

って。

 

千代ちゃんと

ずっと一緒にいたい気持ちを

千代ちゃん人形に託して伝えたのかな。

 

一瞬の表情に石丸の想いが刻まれる。

 

そして一番伝えたかった言葉。

 

「君は絶対しあわせになる。」

 

断言。

 

「しあわせになりますように」

でも

「しあわせになって」

でもなく

「絶対にしあわせになる」

 

なんだか石丸らしいですよね。

 

言葉には魂があり力がある。

 

願いを持って発した言葉は

必ず現実となる。

 

だからきっと千代ちゃんは

しあわせに生きたと思う。

 

でもやっぱり石丸には

 

「君をしあわせにする」

 

と言ってほしかった。

 

あと1カ月余りで戦争は終わる。

 

そのわずかな時間さえ生き延びれば

二人のしあわせな未来は訪れるのに。

 

決してバッドエンドとは

思わないけれど

二人でしあわせな未来を

生きてほしかったのも本音。

 

石丸さん、きっと魚屋さん似合うよ。

 

千代ちゃんと所帯を持って

野球チームができるくらい

子どもをたくさん作ろうと言っては

笑っていてほしい。

 

でもそれはきっと石丸には

“選ぶことができない未来”

なんだろうな。

 

戦争が憎いです。

 

軍国主義を掲げ

”自分のことよりお国のため”

“お国のために全てを捧げよ”

との教育を施した人たちは

間違っていた。

 

そう思います。

 

国民一人一人が

自らのしあわせを

求めることができない国に

繁栄はない。

 

でもこの過ちに気づいたからこそ

今、わたしたちは

平和な世界で生きている。

 

平和な世界が

当たり前ではない時代が

あったことを忘れてはならない。

 

石丸を見送る千代ちゃんの

泣き笑いの笑顔。

それを見つめる石丸の最後の笑顔。

 

きっと二人の心には

笑顔だけではなく

忘れることのない

すべての表情が焼き付いて

息づいていると思う。

 

映画「十二単衣を着た悪魔」

この作品のラストシーンが大好きです。

 

ご都合主義と言われるかもしれないけど

救われた気がしました。

 

石丸さんと千代ちゃんにも

こういう未来が訪れますように。

 

あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら~2杯目~

あの花つづり、続けます。

石丸と千代ちゃんを

語ろうかなぁと思っていたけど、

まずは石丸さん一人語りを。

 

 

このパンフレット読んだら、

もう家に帰っているのに

また泣けて泣けて。。。

 

石丸さんを自分勝手につづります。

 

*****ネタばれあります*****

 

石丸智志。

21歳。

特攻隊員。

土佐出身。

特技、元気。

趣味、元気。

そして、歌。

 

石丸について

映画版で語られることは

これくらい。

 

他の特攻隊員は

今まで生きてきた道のりを

語られているのに

石丸は一切語られない。

 

石丸の立ち位置は

明るいムードメーカー。

 

ダジャレを言ったり

茶化した言葉で

いつも周囲を和ませている。

 

「おなかペコペコ隊

 参上しましたー!」

 

その声を聞いただけで

みんな笑顔になってしまう。

 

おしゃべり好きな石丸だから

きっと自分の子ども時代や

家族のことをおもしろおかしく

仲間に聞かせているだろうに

その姿を見せるシーンはない。

 

石丸には背負うものは見せずに

軽やかでいてほしかったのかな。

 

でも見ている側は

彼を待ち受ける運命と

彼の覚悟を知っているから

 

彼が明るくふるまえば

ふるまうほどに

笑顔の裏の強さや

切なさを感じてしまう。

 

たまらないですよね。

 

そんな石丸が

本音を吐いたときがあった。

 

別部隊が明日旅立つ夜。

 

「生殺しはもういいわ。」

 

遅かれ早かれ逝く運命ならば

いっそ早く。。。

 

親友と思う

佐久間と二人きりだからこそ

吐けた本音なんだろう。

 

死ぬのが怖くない人なんていない。

 

それを怖いと言えない時代は

やっぱり残酷だ。

 

大切な人と未来を生きたい

ということは

そんなに贅沢なことなんだろうか。

 

後輩の板倉が

絶望から命を絶とうとした

許嫁を守るため

軍からの逃亡を謀った橋の上。

 

全員が板倉を囲む中

石丸は一言も言葉を発しなかった。

 

いつも穏やかで笑顔の寺岡ですら

感情を抑えきれない状況なのに

石丸はただ後ろでたたずんでいる。

 

いつもの明るい石丸であれば

その場を取りなそうと

板倉との間に入るだろう。

 

でも一切動かない。

 

そこに石丸の想いが見えた気がする。

 

”行け”とも言えない。

”行くな”とも言えない。

 

人の気持ちがわかりすぎる人だから。

 

板倉の想い

寺岡の想い

加藤の想い

佐久間の想い

百合の想い

 

誰の想いも間違っていないし

人の想いほど大切なものはない。

 

もう何も言えなかったんだろうな。

 

あの石丸が何も言えない。

そこにこのシーンの深みがある。

 

石丸の姿が一度だけ

スクリーンに映ったとき

その表情がたまらなかった。

 

板倉が去り

最後の夜の宴。

 

いつも通り明るく楽し気な

お腹ペコペコ隊の姿。

 

覚悟ができている人たちの姿は

潔い。

 

見ている側は悲しいし

悔しいんだけれども

なぜか穏やかな気持ちにもなる。

 

それはきっと

旅立つ人たちが

大切な人を守るためという

自らの信念を持っているからだろう。

 

命令されて行くのではない、

自分の意志で行くのだという

芯の強さに魅了されてしまう。

 

でも特攻という作戦が

正しかったとは決して思わない。

 

私はおなかペコペコ隊のみんなに

生きて家族とともに

しあわせな人生を過ごしてほしかった。

 

残された家族への手紙。

 

スクリーンでは一瞬で

すべてを読めなかったので

円盤化されたら一時停止して

じっくり読みたい。

 

と思っていたら

パンフレットに掲載されていました。

 

石丸の手紙はお母さまへ。

 

私たちが知ってる

石丸そのままでした。

 

そして

”何一つ未練などございません”

と。

 

もし自分がこんな手紙を

子どもから受け取ったら

どんな気持ちになるだろう。

 

世の中のすべてを恨んで

全部ぶっ壊してやりたいと思いそう。

 

でもきっとあの石丸を育てた母なら

息子の想いのすべてを丸っと

受け止めることができるんだろうな。

 

そして一人

布団の中で泣くんだろうなと。

 

その姿を想像しただけで

また泣けてしまいます。

 

親より先に逝ったらいかんぜよ。

 

でもそれがわかっていながらも

そういう道を選んでしまう

時代だったんでしょうね。

 

旅立つ石丸が見上げる空。

 

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この横顔が

すべてを物語っているように

感じます。

 

石丸が最後に目に焼き付けた笑顔。

 

次こそ石丸と千代ちゃんについて

語りたいと思います。