つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

ゆかりの場所巡り~伊勢志摩スカイライン~

気持ちのいいお天気だったので、

ふらりと弱虫ペダルのロケ地でもあり、

健太郎くんのゆかりの地でもある伊勢へと。

 

***伊勢志摩スカイライン***

一宇田展望台

伊勢料金所から入り、しばらく上っていくと

最初にあるのがこの展望台。

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まだそれほど距離は走ってないのに、

すでに高い。

どれだけの急勾配なのかと思い知らされる。

 

1年生トライアルレースで坂道が頂上を獲った後、

寒咲さんと二人で眺める景色が見られる。

 

 

朝熊山展望台

弱虫ペダルのパネル展示がある場所。

(2021年8月末まで)

ロケ地MAPはここに置かれています。

健太郎くんのサインもパネルもあります。

DVDの映像も流れています。

展示を戻してくださったことに感謝。 

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健太郎くんたちが食べた天空ソフトや

志摩うどんが食べられるのもここ。

 

ソフトクリームを食べるのが下手なので、

コーヒーフロートにしておいた。

Bigサイズと書いてあるだけあって、

大きかった。

天空ソフトはちょっと硬めで好きなタイプ。

 

足湯に入りながら、絶景を臨んで一息。

お天気がいい日は南アルプス

富士山まで見れるらしい。

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それにしてもとにかく風が強い。

そして寒い。

春先だともっと寒かっただろうな。

 

そして天空のポストもここ。

ちゃんとお手紙も投函しました。

 

ここに赤色ポストを置こうと

思いついた人は素晴らしい。 

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空と海に赤いポストが見事に映えます。

もっと下のアングルから撮った方が

空が綺麗に入ったなと後から後悔。

 

 

③第四駐車場

朝熊山展望台から本線に戻り、

少しだけ鳥羽側に走ると右手にある場所。 

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1年生トライアルレースのゴール地点。

メイキングで光合成していた場所。

こちらの景色は山がメイン。

展望台の海の姿もいいけれど、

こちらの方が好きかも。

 

人もいないし、車もあまり通らないので、

鳥のさえずりを聞きながら、

とことん物思いにふけるひと時。

 

ここで映画のロケがあったなんて、

信じられない静けさと空気感。

しかも去年のことなんだよね。 

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この場所でがんばっていたんだなぁと

一瞬時空を飛んでみた。(気持ちだけ)

 

 

④伊勢志摩スカイラインの標識

これは何カ所かあるので、

どこに彼がいたのかはわからず。

ガードレールもないので、

ここではないことは確か。

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一つ前の場所でベンチに座って

ひとり想いに耽る先約さんが

いらっしゃったので、

たぶんそこかなと。

そこはお邪魔しません。

 

でもどこでも絶景。

そしてどこでも凄まじい急坂。

 

この坂を何回も上り続けた

役者たちの根性は本当に凄い。

 

いつも言ってるけど、

役者の仕事は泥臭いし、

生半可な気持ちで務まるものじゃない。

 

 

⑤鳥羽料金所

スタート地点。

狭い場所なのに、

あの人数がいたら凄かっただろうな。

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伊勢志摩スカイラインは、

ゆっくり走るだけなら30~40分くらい。

 

いろいろと寄り道をして、

ぼーっとする時間も含めると、

大体2時間くらいが所要時間かと。

 

また本編とメイキングを見たくなってきた。

 

次は伊勢市内巡りへと。

るろうに剣心 最終章~the Beginning~

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出典:映画「るろうに剣心 最終章」公式Twitter

 

次は「るろうに剣心~the Beginning~」

二本立てで観られるのは幸せ。

the Finalがなかなか観られなかった分、

一気に観られる楽しみもあり。

 

こちらはまだ公開から経っていないので、

上映回数も多いからか、

それほど混雑せず。

今度はちゃんと後方ど真ん中で

観ることができた。

 

*****ネタばれあります*****

the Beginningはその名の通り、

時代は幕末、

剣心がまだ人斬りになった頃からのお話。

桂小五郎高橋一生だったのね。

 

るろうにはキャストが豪華なのが

わかり切っているので、

できるだけ事前情報は入れなかった。

キャストを知らないまま観る楽しみが

また良き。

 

高杉晋作安藤政信もまたいい。

二人が並ぶ姿は眼福ですね。

 

キャストというと、

村上虹郎が出ているのは

知っていたけど、どの役かは知らないまま。

沖田総司とは。

 

少し陰のある雰囲気のある彼には

またピッタリ。

 

the Finalでは真剣佑くん、

the Beginningでは虹郎くん。

ドラマ「仰げば尊し」を思い出す。

健太郎も出ていてほしかったよ。

 

the Beginningは剣心と巴の物語が

主題なので、

Finalのようなアクションシーンは少ない。

 

でもその分剣心の心の内を

丁寧に描いている。

 

剣心が巴の敵であることも、

巴が剣心に殺されたことも

わかっているし、

the Finalですでに観たシーンも多い。

 

それでも見入ってしまう。

 

人斬りの頃の剣心の憂いの表情が多く、

口数も少ない。

心を閉ざす剣心が巴と出会い、

心を許していく様が少しずつ描かれる。

 

人前では眠らない剣心が、

巴の前ではゆっくり眠る姿に安らぐ。

 

二人で畑を耕し、野菜を作る穏やかな日々。

ほんのわずかな日々だけれど、

笑顔をみせる剣心がまたいい。

見守る巴の表情もまたいい。

 

この後悲劇が待っていると

わかっているだけに心に滲みる。

 

巴が剣心への復讐のために

近づいたことはわかっていたけれど、

最後のときはそうではなかったというのは、

薄々描かれていた。

 

巴は剣心を愛していた。

剣心も巴を愛していた。

 

それなのになぜ剣心が

巴を斬ることになったのか。

 

その謎を知るために観るのが

この作品。

 

そして謎解き。

巴は剣心を守るため。

敵から身を挺して守ったらしい。

 

目が見えにくくなっていた剣心が

敵に向けて振りかざした剣に

巴が当たってしまっただけ。

 

哀しい偶然。

…というわけでもないよね。

 

巴が剣心を守ろうとしたことは

事実だけれど、

斬られたかったという気持ちも

否定できない。

 

The Finalで、薫が

「巴さんは

 きっと清廉な方だったのでしょう。

 剣心を愛してしまった

 自分を許せなかった」

と呟いたシーンがある。

台詞はうる覚えだけれど。

 

きっとそうなんだろうな。

 

剣心に命を奪われた許嫁清里のことを想うと、

彼の仇を愛してしまった

自分のことが許せない。

 

幸せに暮らすなんてできない。

 

しかもその恨みに大切な弟までも

巻き込んでしまっていた。

 

巴にはこの道しかなかったんだろう。

 

それでも、

剣心に斬られることはなかったろうに…。

 

そのことで

剣心は絶望を超える苦しみの中に沈み、

縁はさらに

修羅の道を歩むことになったのだから。

 

巴を斬ったあとの慟哭で

物語は終わるのかと思っていたのに、

そこは見事に裏切られた。

 

物言わぬ巴とともに、日常を送る剣心の姿。

そして最後はすべてを燃やし去っていく。

 

淡々と日常を描くからこそ、

哀しみが増す。

 

穏やかな日常が

どれほど大切で、幸せなものなのか

ということを思い知らされる。

 

そして、先に観た人に言われたのが、

「また、第一作から観たくなるよ」

の一言。

 

はい、まんまとそこにもかかりました。

 

速攻で第一作から見直しました。

 

巴の許嫁が殺されるシーン

…第一作でも許嫁の清里窪田正孝だったのね。

観たはずなのに、全然覚えてなかった。

 

そして巴を演じる女優さんの

顔は一切映していない。

 

第一作を製作している段階で、

すでに最終章までの構想は

あったということか。

 

そして、巴役は最終章のときに

決める予定だったと。

 

映画のスケールってやっぱり大きいな。

 

ドラマだとなかなかこうはいかない。 

 

るろうに剣心 最終章~the Final~

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出典:映画「るろうに剣心 最終章」公式Twitter

  

緊急事態宣言中にも関わらず公開された

映画「るろうに剣心~the Final~」

 

緊急事態宣言に入る直前に

封切されていたけれど、

そのときは観にいけず。

やっと観に行けた。

 

 

でもすでに公開から

1ヶ月以上経っているので、

上映回数は午前中1回のみ。

座席は1席空けての配置。

 

満席。

 

久しぶりに前から2列目で観た。

 

やっぱり観にくい。

下から見上げるのはどうも集中できない。

まだ中央だからマシだったとは思うけれど、

次からは前列しか空いていないときは、

諦めよう。

 

せっかくの映画館なのに、

なんだかもったいない。

 

*****ネタばれあります*****

内容はやっぱりるろうにと思える

見事な殺陣シーンの数々に

目を奪われた。

 

ちょっと特撮っぽいというところが

目にはついたけれど、

それでもこれだけの殺陣を見せるのは

役者の身体能力に依るところが大きい。

 

それにしても役者たちの見目麗しいこと。

 

主演の佐藤健、敵役の新田真剣佑

当然のところとしても、

江口洋介伊勢谷友介といった

妙齢の役者たちの

年齢を重ねた魅力もまたたまらない。

 

映画のスケールに映える役者は一味違う。

 

物語の軸は、

剣心の妻である巴の復讐を遂げようとする

義弟縁と剣心の死闘。

 

剣心と巴の物語は、

次の~the Beginning~で

深く語られるため、

こちらの作品では欠片だけが語られる。

 

「私がお前に与えたいのは、痛みではない。

 苦しみだ。」

出典:映画「るろうに剣心~the Final~」

  

縁はその言葉通り、剣心本人を狙う前に、

剣心の周りにいる人たちを傷つける。

 

幕府と志士たちの戦いも終わり、

平和に暮らす人々の穏やかな日常を

無常に破壊していく。

 

剣心を人斬り抜刀斎として、

他人の命には興味がない非常な人間と

捉えているのであれば、

この仕打ちは何も意味をなさない。

 

縁は剣心が他人を慈しむ人の心を持ち、

周りの人たちを守ろうとする人間

だということを理解していた。

 

だから剣心を狙う前に、

市井の人々を攻撃した。

でもそんな私欲に巻き込まれた人たちは

たまったもんじゃない。

 

理不尽すぎる。

 

そして縁自身もこの復讐の仕方が

巴が喜ぶものではないことはわかっている。

それでもそうしないと

自分自身が納得できなかった。

 

巴が亡くなってから、

復讐を果たすことだけが

縁の生きる理由となっていたから。

与えられ得るかぎりの苦しみを

剣心に与えたかった。

 

そして剣心への恨みは、

巴を守り切れなかった

自分への怒りでもあった。

 

そして最も剣心を苦しめる方法。

それは剣心が愛する女性の命を奪うこと。

でもそれだけはできなかった。

 

薫と巴が重なってみえた。

 

薫を守ることによって、

縁は巴を守り切れなかった自分を

少しだけ許せたのかもしれない。

 

薫によって巴の想いは縁に届けられる。

 

きっと縁は巴の剣心への想いはわかっていた。

それでも剣心を恨まずにはいられなかった。

 

剣心が巴の許嫁を斬りさえしなければ、

巴も縁もただ普通の

幸せな暮らしを送ることができたのだから。

 

いかなる理由があろうとも、

暴力には哀しみが付き纏う。

 

剣心はその覚悟を持って、

人斬りの道を歩んだが、

その哀しみが自分以外のものをも巻き込む。

 

そのことにもっと早く気づいていれば、

違う生き方を選んだのかもしれない。

 

そうなるとこの作品は成り立たないけれど。

 

最終章~the Final~と名打つだけあって、

キャストが豪華。

 

過去作品のキャラクタも出てくる出てくる。

 

土屋太鳳ちゃんが

初めて気になったのはこの作品。

 

あれからもう何年も経っているのに、

そのまんまの姿。

かわいい。そしてかっこいい。

 

神木隆之介くんもかっこよかった。

 

どの役者も経験と年齢を重ねて、

さらにいい顔になっている。

年を重ねることは悪いことじゃない。

 

この間朝ドラのイケメンリレーを見た

アナウンサーさんが

“目が潤う”と表現したけれど、

まさに目が潤いました。

 

できしな~たちばな!~

スマホの壁紙を一定の時間ごとに

切り替わるように設定しているのですが、

突然待ち受けに現れたのが桜井くん。

子ザルちゃんです。

 

ドラマ「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」

通称“できしな”

 

放送時に観ていたはずなのに、

全くセンサーに引っかかっていなかった。

きっとハマるならアラサー男子という

変なフィルターにやられたんだろうな。

 

人間、頭が堅いと損をします。

固定観念は捨てて、

いろんなものに目を向ける

好奇心と柔軟性を大切にしたいな。

 

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*****ネタばれあります*****

「たちばな!たちばな!」

引用:「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」

  

高校生の自習時間。

教室を抜け出して遊びに行く桜井。

 

一度は廊下まで出ていたのに、

何かを考えるようなそぶりのあと、

教室に引き返した。

 

みやびを誘うために。

 

一人のためにわざわざ戻るってさ。

もう彼女のことが気になってますって

宣言してるようなものじゃん。

 

このときの仕草がもうかわいくて。

子ザルにしか見えないのは私だけでしょうか。

 

できしなって、出演時間は短いし、

それほど台詞も多くないのですが、

とにかく名前を呼ぶんです。

 

“たちばな”

“桜井くん”

って。

 

きっと多くの人の印象に残ってるのは、

文化祭準備のとき。

 

2階で作業しているみやびちゃんを

下から呼ぶシーン。

 

しかも最初の声は気づいてもらえなくて…

でもやっぱり気づいてほしくて…

 

「たちばな!」

引用:「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」

桜井くんの姿は高校生日誌にて。

 

ジュースを渡すために、

下からわざわざ呼ぶんだよ。

しかもみやびにだけ。

 

はぁ…どうみても特別じゃないですか。

 

そして受け取ってくれた笑顔を見た後の、

桜井くんの表情。

うつむいて鼻をすする姿。

 

好きだって気持ちと、

伝えられない切なさとであふれてる。

 

一切言葉がないのに、

それをわからせる表現力。

すごいですね。

 

他に好きな人がいるって誤解しているから、

想いを伝えられない。

相手を困らせたくないし、

この関係を崩したくない。

 

わかるよ。

こんな純粋な恋は高校生にしかできない。

 

でも見ている方はもどかしくて、

たまらなくて。

 

どの回にもいつも切なそうに

みやびを目で追いかける桜井の姿か、

桜井を必死で見つめるみやびの姿がある。

 

卒業のとき、去っていくみやびに

「たちばな!」

って言えたなら。

 

きっと二人の未来は

違ったものになったんだろうな。

 

 

おまけですが、文化祭のときの

 

「乗る?」

引用:「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」

二人乗りの姿は高校生日誌にて

  

も大好物です。

 

文化祭真っ最中の運動場。

みんなの大注目を浴びる場所。

気になっていない子と二人乗りはしません。

好きじゃない人の腰に手は回しません。

 

そしてみやびもちゃんと名前を呼ぶのです。

 

「桜井くん、ありがと」

引用:「私結婚できないんじゃなくて、しないんです」

  

って。

 

このときのみやびの背中をみつめる

桜井くんの表情も切ないですよね。

 

名前を呼ぶってとても素敵なこと。

 

その人に振り向いてほしくて、

自分のことを見てほしくて。

 

そして名前を呼ばれることも素敵なこと。

 

誰かが自分を求めてくれている。

自分の存在を認めてくれている。

 

姓はその人のルーツを示す大切なもの。

名は祈りを込めた親からの最初の贈り物。

 

名言語りではないですが、

子ザルの桜井くんの顔を見ながら、

つれづれてみました。

十二単衣~やれることもやれぬこともやって私は生きる~

最近、いろいろな嬉しいお知らせが続き、

この数か月のことを考える。

 

そんなとき、

やっぱり思い出すのは弘徽殿女御さま。

 

映画「十二単衣を着た悪魔」は

公開すら危ぶまれる中、

延期されることもなく公開された作品。

 

この作品の公開が

大変な時期の心の拠り所となった。 

 

そして、女御さまの言葉の数々に

力をいただいてきたなと。

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出典:映画「十二単衣を着た悪魔」公式Twitter

 

*****ネタばれあります*****

女御さまが六条御息所に語ったこの言葉。

 

「つまらぬものに負けてはなりませぬぞ」

出典:映画「十二単衣を着た悪魔」

  

前は“つまらぬもの”は、

六条御息所を揶揄する

周りの人たちのことかと思っていた。

でも、それは少し違うのかなと。

 

今は六条御息所の内に

あるもののように感じる。

 

心が離れた光を想うあまりに

生霊となり、正妻を呪い殺したとの

周りからのささやき。

 

そのささやきが

”つまらぬもの”ではない。

 

そのささやきを信じ込んでしまう、

自らの心の弱さが女御さまの語る

”つまらぬもの”

なのではないかと。

 

“自らの心の弱さに負けずに

  強く生きていきなさい”

 

と女御さまは六条御息所

伝えたかったのだと今はそう思う。

 

実際、弘徽殿女御はその生き方を貫いている。

 

「皆、私を誰からも愛されない

 不幸な女と思うだろう。

 だが、私は欲しいものは

 自分から掴みに行った。

 守りたいものは自分で守った。

 私の生き方は私が決める。」

出典:映画「十二単衣を着た悪魔」

  

女御さまは自らのうちにある

”つまらぬもの”には負けなかった。

 

自分の生き方を貫き、

その生き方に後悔はない。

 

とはいえ、女御さまといえども、人。

 

自らの内なる弱さに

負けそうになったこともあるだろう。

 

「人は必ず老いる。時代は変わる。

 いつまでもこの状態が続くわけではない。

 若い者には負ければ良いのだ。」

出典:映画「十二単衣を着た悪魔」

  

女御さまの一番の強さはここにあると思う。

 

変化を当然のものと考え、

負けることをも受け入れる。

 

ものごとには

すべて終わりがあると知っている。

 

永遠ではないことがわかっているから、

つらいことであっても凌げるのではないかと。

 

この世をひとときの幻と

捉えることができるから、

栄華にすがることなく

引き際を受け入れることができる。

 

「そのときまで、

 やれることもやれぬこともやって

 私は生きる。」

出典:映画「十二単衣を着た悪魔」

  

さまざまな経験を積んだからこそ

言える言葉。

 

こういう風に考えることができるなら、

年齢を重ねることも悪くない。

 

そしてまだ年齢は重ねていない

彼にも伝えたい。

 

いつまでもこの状態が続くわけじゃない。

やれることもやれぬこともやって、

自らの道を進んでいってほしい。

 

 

グリーンブック

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出典:映画「グリーンブック」公式Twitter 

アカデミー賞受賞作品。

昔は洋画ばかり観ていたけれど、

最近は邦画ばかり。

 

伊藤健太郎絶賛の作品でも、

どうも触手はそそられず、

結局映画館には観に行かずじまいでした。

 

とうとうAmazonプライムに入り、

自宅でも観られるようになったので、

ちょっと観てみようかなと。

 

おもしろかったです。

 

何がどうとか

具体的にうまく説明はできないけれど、

おもしろかった。

 一気に世界に引き込まれました。

 

*****ネタばれあります*****

1960年代アメリカ。

まだ黒人差別が根強い時代。

 

アフリカ系アメリカ人に対して

差別意識を持つイタリア系アメリカ人トニーが

アフリカ系アメリカ人ピアニスト、

ドンの運転手として雇われ、

アメリカ南部を旅するロードムービー

 

50年前のアメリカ。

少しずつ人種差別は良くないという風潮が

出始めてはいたけれど、社会生活の中に

差別が当たり前に存在した時代。

 

何の予備知識もなく観始めたので、

映画のタイトルが何を意味するのかも知らなかった。

 

「グリーンブック」

自動車で旅行する黒人を対象とした旅行ガイドブック。

 

言い換えれば、この本に載っていないホテルに

黒人は泊まれない。

 

バーで飲むだけで暴力を振るわれ、

レストランで食事をすることもできない。

できるのは“黒人専用”と書かれた場所でのみ。

 

生まれ持った肌の色だけで

区別される社会。

 

知識としては知っていても、

実際に映像として見せつけられると

怖かった。

単一民族の日本には存在しない世界。

 

人間には誰かを虐げ、貶めることによって、

自分が優位に立てると思い込む傾向がある。

 

誰かを貶めたからといって、

自分の価値が上がるはずはない。

実際にはさらに

自らを貶めているだけなのだけれど。

 

ドンを歓迎しているように見える

白人たちの、心のうちも透けてみえる。

 

黒人ピアニストを受け入れている

自分たちは寛大な人間だと。

 

自分たちは優れていると

ただアピールするために、

ドンを利用している。

 

そこにはさまざまな背景があって、

きちんと差別問題を学んでいない身では

安易に語ることはできない。

 

差別は良くないとわかっているはずなのに、

黒人を差別することはごく自然なことだと

考えられていた社会。

 

きっと正論だけで語ってはいけないのだと思う。

 

一方差別される側の黒人も

コミュニティを持ち、

その中では自由に過ごしている。

 

生まれもった環境を受け入れることで

生きる場所を得られるのであれば、

それも一つの生き方。

 

でもドンは黒人のコミュニティにも入れない。

白人からは差別をされる。

 

どこにも居場所がない

 

必死に努力をして貧困から抜け出したのに、

待っていたのは孤独。

 

どれだけ富を手に入れても、

幸せを感じることができない。

 

一方のトニーは孤独とは無縁の人物。

 

愛しい妻とかわいい子どもたちと暮らし、

イタリア系らしいファミリーたちがいる。

お金はないけれど。

 

トニーも最初は黒人への差別意識があった。

黒人の作業員が使ったコップを

ゴミ箱に捨ててしまうほどに。

 

しかしともに旅をするうちに

変わっていく。

 

肌の色ではなく、

ドンその人そのものを理解していく。

そして、黒人差別をする人たちから

ドンを守る存在となる。

 

仕事としてではなく、友人として。

 

差別問題を問う映画でもあるけれど、

そこにある友情の物語が深かった。

変わっていく二人の心情が伝わってくる。

 

最後、トニーの家にドンが訪れる。

トニーのファミリーたちも

黒人への差別意識はある。

 

でも快く自然と迎え入れた。

トニーの友人だから。

 

愛を知る人たちはいろいろなものを

受け入れる器を手に入れているんだなと。

 

心が温まる良き作品に巡り会えた。

 

 

弱虫ペダル~行くぞ、坂道!~

相変わらず

ずっと浮かれ気分が続いております。

 

こういう日は、

なんだかとことんかっこいい

作品を語りたくなりました。

 

映画「弱虫ペダル

 

健太郎くん自身も、

“めちゃくちゃかっこいいから”

と言っていた今泉くんです。 

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出典:映画「弱虫ペダル」公式Twitter

 *****ネタばれあります*****

でも実は、

言葉語りしたくなるような台詞は

今泉くんよりも

キャプテンが言ってるのですわ。

 

あの落ち着いた低い声で

言われたらすべての言葉が

ズシンときます。

 

「がんばらなくていい。

 一人で頑張る必要はない。」

引用:映画「弱虫ペダル

  

本当にその通り。

 

別に自転車競技に関わらず、

何事でもそう。

 

一人で頑張ったって、

独りよがりになりがちだし、

視野も狭くなってしまう。

 

結局は、

期待していた結果が出ることは少ない。

 

でもこういう言葉って

ある程度人生経験を積んだ

大人の言葉なんだけど、

さらりと言ってのける金城先輩ってば。

さすがです。

 

実際に今泉には一人で背負ってしまって、

傷ついた過去がある。

 

金城も全国を目指す上で、

いろいろ経験しているからこそ

言える言葉なのかもしれない。

 

人は年齢と経験が

必ずしも比例するわけではないから。

 

そしてレース後半、

ライバルに囲まれた金城が今泉にかけた言葉。

 

「今泉、リミッターを外せ。

 俺たちの思いをお前たちに託す」

引用:映画「弱虫ペダル

  

これもすごいなって。

この試合に負ければ、自分たちは引退。

それでなくても、大切な試合。

 

自分の手で勝ち切りたいはず。

もし負けたとしても、

自分たちが出した結果であれば悔いはない。

 

それでもチームのことを考えて、

今泉を行かせた。

 

チームのためだけじゃなく、

今泉のこれからのことも考えて。

 

もしここで勝ちきれなかったら、

今後も今泉が自らの壁を

乗り越えられる可能性はかなり低い。

 

でも小野田坂道となら、

乗り越えられるかもしれない。

 

金城は賭けに出た。

 

その想いは今泉にも伝わっていたはず。

 

終盤、怪我している小野田の姿を見て、

一人で仕掛けるか迷う。

 

迷っただけでも大進歩。

以前の今泉であれば、迷うこともなく、

一人で仕掛けるはず。

 

でも今泉はさらに成長していた。

 

「小野田、俺にはお前の力が必要だ。

 山頂までこのままいけるか?」

引用:映画「弱虫ペダル

  

今泉が、”お前の力が必要“って言ったよ?

“このままいけるか?”って

相手に聞いたよ?

 

もちろん小野田が“行けない”なんて

言うはずもなく。

 

「どうしてそんなことを聞くんですか。

 当たり前じゃないですか。

 僕、約束したんです。

 今泉くんをゴールまで届けるって。」

 

「十分!行くぞ、坂道―!!」

引用:映画「弱虫ペダル

  

はい、鳥肌立ちました。

 

”小野田”呼びが”坂道”呼びになったところにも

心臓掴まれました。

 

爽快ですよね。

二人で並んで前を追う姿。

そして山頂を獲ったあと、

今泉がそのまま疾走していく姿。

 

ただその姿を見ているだけで涙が出る。

 

役者たちが体を張って

走り抜いているからこそ感じるリアリティ。

 

今の時代、

映像技術の発達は凄まじいけれど、

やっぱり人間が

現実空間で生み出すリアルに

敵うものはないと思う。

 

本物は本物なのです。

本物に勝るものなんて何もない。

 

そしてここで体を張って演じる役者たちは

まぎれもないホンモノ。