つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

リトルマーメイド(劇団四季)

久しぶりの劇団四季

以前は四季の会にも入って足繁く通っていた日々もあったけど、

なかなか今はハードルが高い。

「マンマミーア」以来だから10年ぶりくらいかも?

 

突然時間ができ、このご時世当日券もなかなかの良席で取れたので行ってみた。

ただ演目は「リトルマーメイド」

できれば、「キャッツ」「オペラ座の怪人」「ライオンキング」のどれかがよかった。

でも大阪でやっているのは「リトルマーメイド」なわけで、そこは文句は言えない。

 

 

コロナ対策は入場時の検温と消毒、座席は左右1席空きというのは映画館などと同じ。

ただ、前後はもともと斜めになっているからなのか、完全に前後が開くわけではなく、

座席間も狭いので若干気になる。

 

劇団四季で一番好きなところは、最初の暗転。

本当に暗闇になって、一気に世界に引き込まれるところなのですが・・・今回は暗闇にならない!

暗闇になるのを期待していたので、まずそこで戸惑う。

ただ舞台装置はお見事で、人魚が泳ぐかのように演者さんたちはフライングしまくり。

まさに泳いでいるかのようでそこは素晴らしかった。

しかもフライングした状態で堂々と歌いきるところはさすが四季の役者さん。

おなか苦しいだろうに、それでもあの声量はお見事。

 

でも何か入ってこなかった。

前方列に母親の膝の上じゃないと観劇できない幼児さんがいて、

スタッフさんがそれを認めず、

何回も座席とホールを行ったり来たりしていたのがダメだったのか。

その対応に対しては、スタッフさんが固い!

膝の上に乗せても母親の頭より低いんだし、いいじゃないか。

暗くて、異次元のような空間で、親と離れて座れというのが無理。

それなら連れてくるなと言われるかもしれないけど、

リトルマーメイドという演目上、

アリエルが好きな子どもに一度見せたいと思うのは親心だし、

きっと元々親も舞台が好きなんだと思う。

自分も観たかったはず。

 

安くはない家族分のチケットを取って、せっかくの前方中央なのに、ゆっくり観劇できなかったのは悔しかったと思う。

例外を認めて始めるとキリがないという運営側のスタンスも理解はできるけど、

そうであれば何往復もさせてはいけない。

いくら静かに移動するとはいえ、目に映る範囲で物が動くだけで

その世界には没頭できないのだから。

 

以前は演者さんのハーモニーの迫力で鳥肌が立っていたのに、

なんだか淡々と見てしまった。

退場時には泣いている若い女の子もいたから、

演者さんたちが悪かったわけではないと思う。

特にアースラとトリトンのベテラン勢は迫力があり、魅力的だった。

アリエルも綺麗な声だったのに。

エリックはタイプじゃなかったけど。

カニさんは声出てないんじゃないとも思ったけど。

 

こないだのSHOCKを観た時も感じたことだけど、私の感性みたいなものが鈍っているかもしれない。

目の前に演者さんがいて、素晴らしい歌声とダンスと舞台装置。

これに感動できない自分がいるのは何が原因なのか。

確かにストーリーは単純すぎてあまり好みではないとはわかっていたんだけどね。

でも美女と野獣は大好きだった。

 

異次元に迷い込んで、終わったあともなかなか現実に戻れないようなあの感覚を取り戻したい。