つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

パパ活~君子じゃない。女子だから~

ドラマ「パパ活」の実くんの続きを。

 

杏里役の飯豊まりえちゃんとは、

「学校のカイダン」「必殺仕事人」「惡の華

と共演の多い同い年女優さんだけど、

実は実&杏里の雰囲気が一番好きです。

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*****ネタばれあります*****

杏里が元カレともめているときも、

体を張って守ってくれます。

でも別にかばうというわけでもなく

こんな感じ。 

「急な心変わりか。お前の自業自得だな。

 まぁ、気を付けろよ。

 ああいうプライド高そうな奴って

 ストーカーとかになるっていうから。」

「なら、あんたは平気ね。」

「プライド低いからな。

 …っておい!」

引用:ドラマ「パパ活

  

守ってあげたのに、”あんた”と呼ばれ、

”プライド低い”扱いされてます。

 

でもなかなかの修羅場のあとに、

そういう軽口を叩ける遠慮のない関係が

また良き。

 

ノリ突っ込みがあんまりうまくないのも、

また良き。

 

それにしても二人とも修羅場慣れしているな。

 

そしてこんなやり取りしているのに、

突然

”…血、出てんぞ。”って

さりげなくハンカチが

出てきてしまうのです。

さらにニヤッて笑うところがカッコイイ。

 

普通はここで

キュンとなるはずのシーンなのに、

一切そんな雰囲気にはならない二人です。

 

実っていつから杏里のことが

好きだったんだろう。

 

確かに彼氏とデートする杏里の

ノロケに”つまんねぇ”っていう言葉は

あったけど、だからといって、

別に切なさはなかったんですよね。

 

パパ活のことも心配はしていたけれど、

奪おうという感じもなかったし。

 

まぁ、ただの友だちなら、

彼氏の振りとはいえ、

ベッドには一緒に入らない。

 

しかもそれを他の人に見せつける

芝居なんて絶対できない。

それを頼んでしまう杏里ちゃんも

謎なんだけど。

 

二人きりの部屋で想いも告げたけれど、

それでも実の好きの度合いが

よくわからないんだな。

 

他の刹那系男子は、

その子しか見えていないって

わかるくらいの熱い想いを

見せつけてくるのに。

 

そこに突然のこの台詞だったから

余計に刺さったのかも。 

「やめとけよ。

 俺の料理だって負けてないって。

 俺もあの人に負けてないって。」

引用:ドラマ「パパ活

  

今までの実の温度とは違う熱さ。

杏里のことが気になるのは嘘じゃない。

 

でもそれ以上に逃避行に

巻き込まれそうな杏里のことを

助けたかったのじゃないかなと。

 

優しい実くんだから。

全力で止めようとした。

 

自分のものにしたいというだけじゃない。

 

「やめとけよ。忘れちまえよ。

 君子危うきに近寄らずさ。」

引用:ドラマ「パパ活

 

ここでもまた

”やめとけよ”って言っているし。

 

でも杏里はこう返すのです。 

「私は君子じゃない。女子だから。

 危うきだろうが近寄って

 好きな人なら抱きしめたい。

 抱きしめられたい。」

「あとで後悔してもかよ。」

「知るか、ボケよ。」

引用:ドラマ「パパ活

  

杏里ちゃん、お口悪いです。

でもそれだけに本気度も感じます。

 

なんか負けたって感じがするんです。

 

後悔しても貫きたい恋か…。

 

”大人になるとどこかで

 折り合いをつけて、

 安全な道を選ぶようになる”

 

杏里本人もそうわかっているのに、

危うきものに人生を賭けて飛び込む覚悟。

 

それを見せつけられると、

実も止めきれなかったね。

 

”ほっぺにチュー”って軽いかんじで

送り出してあげるところも実の優しさ。

 

そして杏里の魅力がわからないという

オーナーにこう言うのです。 

「つまらんすね。

 金持ちになると、

 ちっぽけなダイヤが石ころに見える。」

引用:ドラマ「パパ活

  

実にとって

杏里はどんなダイヤモンドに

見えていたんだろう。

 

実の好きの度合いは

やっぱり最後まで謎だったけど、

去った相手のことをこう言える。

 

実はやっぱりイイ男です。