つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

LUNA〜なにもの〜

突然のLUNAです。

アシガールの名シーンを振り返っていると

LUNAの満月の美しさが見たくなりました。

 

8Kのための映像だから

本当に情景の撮り方が綺麗なんですよね。

 

*****ネタばれあります*****

 「君と出会わなかったら

 僕はなにものにもなってなかった」

引用:IMAGICA/ROBOT「LUNA」

  “映像と物語の融合”

という言葉を体現しています。

 

物語の要所要所に現れる

月や星空の美しさに

人の儚さを感じます。

 

そしてその幻想的な風景を壊さない

俊介と梨紗の透き通るような透明感。

 

切ない出会いだったけれど、

その出会いを後悔することなく、

未来へと繋げた俊介の言葉です。

 

普通の高校3年生で、

卒業したらどうするの?と聞かれたら

“大学へ行く”

って答えるのが俊介。

 

大学を卒業した後のことなんて

まだ想像もしてない。

 

将来のことを何も考えていないように

思えるけど、

高校生で将来の夢が

具体的に決まっていないなんて

当たり前のこと。

 

天体観測が大好きで、

よく学校の屋上から

空を眺めていた俊介だけれど、

それが仕事になるなんて思ってもいない。

 

仕事は生きていくための現実

好きなものはただの趣味

 

仕事と好きなものは別のものって

大抵の人はそう考える。

 

俊介は

“なにものにもなってなかった”

って言うけど、

もし彼女と出会わないまま

普通の会社員になっていても

それは大切な“なにもの”だと思うのです。

 

生きるって大変なことですから。

 

でも俊介にとっての“なにもの”は

彼女の分まで夢を叶えて生きる

ということなんだろうなと。

 

それ以外のものは俊介にとっては

無意味だった。

 

きっと俊介は月を誰よりも

綺麗に撮ることのできる人間になりたかった。

 

月は彼女自身であり、

彼女との幸せな時間をくれた

奇跡の存在だから。

 

『現代版かぐや姫

夢か現かわからない世界。

 

月、星空の美しさがさらにそう思わせる。

その幻想的な雰囲気に飲み込まれる。

 

でも俊介はその中に飲み込まれることなく、

彼女の存在を信じた。

 

一つの出会いが人生を変えることがある。

彼女の人生は

儚いものだったかもしれないけれど、

俊介の中で生き続ける。

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