つれづれなるままに~じゃないけどかたりたい

映画やドラマについての思いを語ります。伊藤健太郎くん多めです。

Tokyo Love Story~最高の瞬間はどこにある~

伊藤健太郎主演「Tokyo Love Story」

配信が終わってしまったら、

どうやってカンチに会えばいいんだろうと

思い悩んだ3月。

 

結局配信期間も延長になり、

そして待ちに待った円盤発売が決定。

そうこうしているうちに

もう発売日まで1ヶ月を切っているという。

 

時が経つのは本当に早いです。

 

3話までは前に語ったので、その続きを。

個人的には

3話で完結してもいいんだけど。

でもそのあとも名言がいっぱいあるのが

この作品です。

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出典:ドラマ「Tokyo Love Story」

 

 *****ネタばれあります*****

「最悪。。。

 今一瞬

 このまま時間が止まればいいのに…

 って思っちゃった。」

「別にいいじゃん。」

「だめだよ。

 最高の瞬間は常に未来にしかないんだ」

引用:ドラマ「Tokyo Love Story」

 

鎌倉の海でのふたりのやりとり。

常に前を向いて

自ら道を切り開いていくのがリカ。

太陽みたい。

 

カンチはその輝きに憧れ、

ずっと見つめ続けたいと願う。

 

でも

“このまま時間が止まればいいのに”って

思う気持ちを素直に受け止めたいカンチと

“ダメだ”と一刀両断にするリカは

最初から微妙にずれていると感じる。

 

初デートなのにね。

はしゃぐ姿はたまらなくかわいくて、

いつまでもみつめていたいくらいだけど。

 

ありきたりだと言いつつも

リカに見せたかった景色。

 

“このまま時間が止まればいい”

って最大級の誉め言葉だよね。

 

でもそれを甘えだと

自ら否定してしまうリカとは

きっと深いところの価値観が

違いすぎるんだ。

 

“最高の瞬間は常に未来にしかないんだ”

 

本当に素敵な言葉。

大好きです。

そう願って生きていきたい。

特に今はそれを強く信じたい。

 

ただ二人の幸せな時間の中で

それを言ってしまうのはなんだか切ない。

ツライときの勇気の源として

使いたい言葉だな。

 

普通とは違う考え方をする人が

輝いて見えることは確かにある。

 

人と違う道を選び自ら道を切り開く

芸術家肌のアーティストタイプと

一般的な考えを尊び周囲と調和しながら

堅実な道を行くサラリーマンタイプ。

 

客観的にみて

どちらがかっこいいかというと、

前者だ。

 

そりゃ、初デートに居合いを予約されたら、

海の夕日がありきたりに

思えるだろうけどさ。

 

“ありきたり”って

否定的な言葉に聞こえるかもしれないけど、

みんなが認めるもの普通のものって

悪いものではないと思う。

良いからこそ多数が認めるんだから。

 

でもカンチは普通の考えしかできない

自分に自信が持てなかったんだよね。

 

「私は誰のものにもなりたくないんだ。

 そんな関係なら最初からいらない」

引用:ドラマ「Tokyo Love Story」

  

なんて言われたら、

もう一歩も動けなくなる。

 

人はモノじゃないけど、

付き合っているなら、

お互い唯一無二の存在でいたい。

 

そんな当たり前の感情も

受け入れてもらえないなら、

付き合っている意味はないよね。

 

逆の意味で、

そんな関係なら最初からいらないと

こちらから言ってしまいそう。

根本が違うんだもの。

 

それでも好きという気持ちは

抑えきれないから、人は悩む。

恋愛感情って本当に厄介。

 

「お前さ、

 永遠に自分のものにならない相手、

 好きになった気持ち

 考えたことあんのか。」

引用:ドラマ「Tokyo Love Story」

  

カンチが三上に投げつけた言葉。

 

これがすべてかな。

 

カンチにとって、

リカは愛しくてたまらない存在では

あるけれど、

一方でその感情に苦しめられる。

 

背伸びしてリカのアメリカ行きも

認めてしまう。

そうしないとリカにふさわしい男には

なれないって思い込んでるから。

こんな無理が続くわけがない。

 

リカはリカで、

カンチのことを心から愛しているのに、

伝えるのが下手すぎる。

言葉でいくら“愛してる”って叫んでも

伝わらないものがあった。

 

相手の気持ちを想像して、

寄り添おうとする優しさ…

足りなかったよね。

 

リカンチは大好きで、

ハッピーエンドがよかったけど、

ここまで価値観が違う二人だと

難しいなって。

 

「恋愛感情の賞味期限は5年」

というのが私の持論なので、

もしあのとき一緒に帰ってきたとしても、

そのあと天命が尽きるまで

一緒にいれたとは思えないんだ。

 

ハッピーエンド至上主義だけれど、

この結末だけは

“腑に落ちる”

という言葉がふさわしかった。

 

ひとつの恋がちゃんと着地点を見つけて、

昇華したある意味ハッピーエンドなのかも。